2026-08-07(金) 立秋
今日は立秋、暦の上では秋で、これから秋の実りの季節が始まります。
でも、暑いですね。松江は今日も37℃の予報です。
朝、会社の掃除をするのにファン付きのベストを使いましたが、それでも汗が止まりませんでした。
立秋を過ぎると、稲の花が咲いて、それを見ると秋が近いことを感じます。と同時に次の物語を思い出します。
【雀】
むかしむかしの話です。
島根半島に棲んでいる雀の母親が亡くなつたというしらせがきたのです。そのとき、雀
は、おはぐろをつけていたのですが、歯を染める手を休めて、すぐ母親のもとへ飛んでい
つたのです。
神さまはこの様子をみて、親孝行だな、といつて稲の初穂をたべることをゆるされたの
です。
雀のくちばしをみると、下のくちばしは黒くて、上のくちばしは白い。おはぐろを、半
分で止めたからです。(島根・島根半島)
(出典:山田野理夫編「海と湖の民話」潮文社版)
この書籍では島根半島の民話として紹介されていますが、佐田町では以下のように伝わっています。
【雀孝行】
すずめは親孝行な鳥で、親がいたして死にそうなって知らせが来たら、ちょうど化粧してカネ(おはぐろ)
つけかけちょったども、 つけんこに飛んでいったげな。 ほおじろは親が痛しいつうて知らせがあっても
「ちょっと待って、化粧してから」
つうて化粧してから行って親の死に目に、会わんだげな。そえで罰があたってほおじろは餌を食うに、木いつ
ついて中から虫を取らな食べられんげな。
(故 玉児義晴 吉野 M27. 2生)
(「佐田町の民話と民謡」S61 佐田町教育委員会編より)
恐らくこの話はもっと広範囲、例えば全国の雀のいる農村地域に伝わっているのかも知れないですね。
「海と湖の民話」の方には、もう一つ別に次の物語が紹介されています。
【啄木鳥】
むかしむかしの話です。
啄木鳥のもとに親が亡くなつたというしらせが届いたのです。啄木鳥は、紅かねをつけ、
着飾つて、ゆつくりとでかけたのです。
神さまはその態度をいかつてこんなことをいつたのです。
「お前は生涯、木の皮の裏にひそんでいる蟲けらばかりたべることだ」
それから啄木鳥は、いつもひもじいので、木から木へわたつて、虫けらをさがしている
のです。
(島根・島根半島)
どうですか?佐田町の民話は島根半島の二つの民話の混ざったものになっていますね。とても興味深いことです。
話が立秋に戻りますが、秋になって稲穂が実ったらまず雀達がそれを食べます。
最近は機械化されてあっという間に稲刈りされてしまい、カントリーエレベーターで乾燥されてしまうので、昔のような「稲はで」に稲を干すこともなく、雀の食べる分は少なくなったようです。
が、しかし、上記民話にあるように、まず彼ら(雀たち)に初穂を食べる権利が与えられているようなので、雀が稲穂を啄むのをやさしい目で見てやりましょう。
この日記はこの日記を書いている担当Aの個人ブログの内容を簡略化して転載したものです。ブログの方は海外向けに英訳も行っています。