重機向け安全管理補助器具「ばか騒ぎ」は2011年2月17日
NETIS(国土交通省 新技術情報提供システム:公共工事における新技術活用システム)
に登録されました。  

NETISとは、国土交通省が新技術の活用のため新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備した新技術情報提供システム (New Technology Information System:NETIS)で、国土交通省のイントラネット 及びインターネットで運用されるデータベースシステムです。

「ばか騒ぎ」は国土交通省 NETIS震災復旧・復興支援サイト にも登録されています。
NETIS震災復旧・復興支援サイトは2011年7月11日より閲覧可能になりました。


重機向け安全管理補助器具

「ばか騒ぎ」とは


  1. 作業員が持つリモコンと、重機に取り付けられた本体、サイレン、パトランプなどにより、作業員と重機オペレーターが互いの意思を相互確認できる重機向け安全管理補助器具です。





なぜ、「ばか騒ぎ」が必要なのでしょう。


1.ばか騒ぎによる相互確認で事故防止

  1. 重機との接触事故の多くは(ヒューマンエラー;人為的過誤や失敗)によって起きています。

  2. 土木建設の工事現場では毎年のように作業員と重機の接触、巻き込み事故が発生しています。
  3. 事故発生の原因として作業員と重機オペレーターの間の意思伝達が行われない、または、互いに確認できないことなどが挙げられます。

    1. 従来は接触事故防止のため、現場の作業員や監視員は重機オペレーターに旗振りや身振りで危険を知らせていました。
    2. 重機(バックホウやブルドーザー)のオペレーターが気付いてくれないときは、重機に小石を投げ、当たった音で気付かせたりする人もいます。
    3.   注;「バックホウ」は「油圧ショベル」とか「ユンボ」とも呼ばれます。

  1. しかし、オペレーターは重機作業に集中しているので周囲の出来事に気付きにくく、作業員や監視員は危険を知らせたとしても本当に重機オペレーターが気付いたかどうか確認することができませんでした。

    1. 例えば、次のような場合が考えられます。
    2. 重機(バックホウ)の傍を通行したい作業員が身振りで重機オペレーターに通行したいと知らせ、重機のバケットが停止したので安心して通行しようとした。
    3. しかし、実はオペレーターはこの作業員に気付いておらず、別の理由でバケットを止めていた。作業員が重機の傍に来た時に重機のオペレーターが再びバケットを動かし、作業員と接触事故を起こしてしまった。
    4.   注;バケットとはバックホウの土を掘る大きなショベルの部分です。

  2. 今後は人間の不確実な行為にのみ頼るのではなく、システムによって事故防止を図っていく必要もあるのではないでしょうか。

  3. 相互確認で事故防止。

  4. 「ばか騒ぎ」を使うと重機オペレーターは作業員の接近をサイレンによって知ることができ、重機オペレーターがサイレンを止めると同時に重機に取り付けられたパトランプが点灯します。作業員は、パトランプの点灯を見て重機オペレーターが気付いたことを確認できます。これによって、作業者と重機オペレーターが互いの接近を相互に確認できるので、作業者と重機との接触、巻き込み事故が防止でき、重機作業周辺の安全性が向上します。

  5. 国土交通省による平成22年度建設工事事故防止対策には次のように記載されています。

  6. ・重機事故防止重点対策
    1. 関係業団体は、会員各社に対して、現場の状況を十分に勘案し、重機の接近を知らせる警報装置を有効に活用する等により、重機と作業員との接触事故防止対策を実施するよう働きかける。

  7. 「平成22年度における建設工事事故防止のための重点対策の実施について」
    http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_jigyou/kouji/bousi.pdf


2.創意工夫で評価点アップ。

  1. 総合評価方式による入札において、創意工夫に警報装置の活用をあげることにより評価の加点が見込めます。
  2. 安全対策は工事成績評定において極めて重要です。事故が起きれば法令順守の項目が大きく減点されるのに加えて安全対策の評価まで低くなってしまいます。
     
  3. 評定好成績者の多くは無事故であることを最も重要視しています。




「ばか騒ぎ」の設置と運用方法



T.設置


  • 重機に本体、パトランプ、サイレン、ストップボタン、アンテナを設置します。(システム設置に約10分)
  • シガレットライターコネクタを重機内のシガレットライター電源に繋ぎ、重機に設置されたパトランプの点灯を確認します。

 機器構成



より詳しい設置方法はこちらからダウンロード → 



U.運用方法

次のような事例(@〜B)などで使用します。

@ 作業員が重機付近を通行する場合 (作業員がリモコンを押す)
  1. 作業員が作業中の重機の傍を通行する場合。
  2. 通行したい作業員がリモコンボタンを押し、重機オペレーター作業員に気付き、作業を停止してから通行する。

  • 作業員がリモコンを携帯する。
  • 作業員が作業中の重機付近を通行する場合、携帯しているリモコンのボタンを2秒以上長押しする。
  • 重機内に設置されたサイレンが警報を発する。
  • 警報音によって重機オペレーターは作業を中断し、作業員の接近を確認する。
  • 重機オペレーターが、重機内のストップボタンを押して警報音を消す。
    同時に重機に設置されたパトランプが点灯する。
  • 作業員は、パトランプの点灯を見て、重機オペレーターが気付いたことを確認する。
  • 作業員と重機オペレーターが相互に確認でき、作業員が安全に通行できる。


A 作業員が重機(除雪車等でも可)付近で作業する場合 (監視する作業員がリモコンを押す)
  1. 作業員、または作業の監視員がリモコンを携帯し、作業員と重機が接触の危険を予知した時にリモコンボタンを押す。重機オペレーターは直ちに作業を停止し接触事故を防止する。


  • 重機と作業者員の両方を監視する他の作業員がリモコンを携帯する。
  • 重機と作業員が接近しすぎた場合、監視する作業員がリモコンのボタンを2秒以上長押しする。
  • 重機内に設置されたサイレンが警報を発する。警報音によって重機オペレーターが危険を認識する。
  • 重機オペレーターは作業を中断し、作業員に指示を出す等して危険を回避する。
  • 重機オペレーターは重機内のストップボタンを押して警報音を消す。


B 斜面崩壊等の危険がある場所で重機作業を行う場合 (監視する作業員がリモコンを押す)
  1. 工事の監視員がリモコンを持ち、斜面近くの重機が崩壊に巻き込まれる危険を察知した場合にリモコンボタンを押す。重機オペレーターは作業を中止し避難する。


  • 斜面と重機を監視する作業員がリモコンを携帯する。
  • 重機オペレーターはあらかじめ斜面崩壊が起きた場合の避難場所を打ち合わせておく。
  • 斜面を監視する作業員が斜面崩壊の予兆に気付いた場合、リモコンのボタンを2秒以上長押しする。
  • 重機オペレーターは作業を中断し、事前に打ち合わせておいた場所へ避難する。



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