いいものはいい

土木の設計は実績を重視する傾向があります。
新しい工法でも実績がないと採用されにくいことが多いのです。
当社は「いいものはどんどん採用すべきだ」という方針で、新しい物を積極的に取り入れています。
その結果、新しいことは藤井基礎設計事務所というイメージができています。
苦労は多いですが、本当にいい工法を考案したり、採用したりすることは気持ちいいものです。

必要なものは作ろう

調査ボーリングで土の固さを調べるために標準貫入試験を行いますが、今でも人が手で測ります。
「この時代に、こんな方法でよいのか?」という疑問があり、自動で測れる機械「勘太」を創りました。
試行錯誤の末、日本最先端のロボット技術をもつ会社と協力して作りました。
この他にも地盤の変位を測定し、インターネットを介して誰でも動きが確認できる装置「のび太」や、土石流から住民を守る、「土石流センサー」など、必要なものは日本の先端技術を使って創り続けています。
今は木からリグノフェノールを創り出す技術を開発し、中山間地を活性化させることにも力を注いでいます。

土のことではどこにも負けない

当社は土と基礎に関する設計を売り物にしてきました。
これは土が自然物で複雑で、土木工事のトラブルの原因になることが多く、技術力を発揮しやすいと考えたからです。
とっつきにくいですが、勉強し甲斐があり、土を理解することで経済的な設計が可能になります。
ジオテキスタイルや土のうなど、土を補強する技術にも着目しています。

技術力で地域に産業を創る

実学である土木技術をベースとし、自然を大切にし、環境を守っていくことを大前提に、自分たちの持ち味を十分に発揮できるような、より具体的なプランを作成していきたいと思います。
バイオマス事業(リグニン・発電)などの事業に代表されるような地域の資源を活用し、地域の人が地域のために働ける仕組みを構築していきたいと思っています。

土木模型で土木を知ってもらう

身近なモノを使った簡単な実験を考案し、説明を通じて、防災学習やPRを行っています。
道路の脇にあるコンクリートの壁にかかる力、裏山が崩れる原因と、それを防ぐ対策、など生活の中に隠れている「土の力学」をシンプルに、直感的に説明します。
「土木を一般の人に伝える場」は意外と少ないです。
伝えなければ、理解してもらえません。
これからも「一般の人」に対して、地域防災学習・地元説明会・土木の日のイベントの場で「土木の楽しさ」を伝えていきたいと思います。